2025年度 第1回 SAS特別講演会「電機メーカーにおける化学者の開発戦略」
Provecta-tech代表 技術コンサルタント 内海 夕香氏
【概要】
有機合成を専攻した化学者が、電機メーカーの液晶材料研究者としての道を選び、物理、電気光学、人間工学の様々な要素を取り込んだ実学的液晶材料技術を構築。この技術は、ノートPCの画面から液晶テレビに進化する際の必須技術の一つとなった。液晶テレビは、21世紀初頭における日本の電機メーカーの華やかな一時代の象徴となったが、凋落は実に早く、日本メーカーは液晶のものづくりの立場を失った。
そこで、実学的材料技術開発のスタイルは、事業化を考えるにも有効であると考え、新規開発に取り組むことにした。液晶のような巨大市場でなくとも、ヒトに役立つ、社会に貢献できる「何か」を自らが開発した材料で成し遂げることを次の目標として、潜熱蓄熱材料の開発に着手し、要素技術から事業化まで、およそ10年の計画を立てて活動した。社内ベンチャーとして事業化した製品は、今では会社の事業になっている。
20世紀末から21世紀にかけて、電機業界(ものづくり)は激動の波が押し寄せ、業界構造は大きく変化した。雇用機会均等法第一世代としての諸々も加わった様々な時代の波に翻弄されても、知識と技術は普遍である、と信じている。
【専門】応用化学、材料工学
【略歴】
1987年 千葉大学理学部化学科卒業
1987年 株式会社日立製作所入社 日立研究所
液晶ディスプレイ材料の開発
2008年 東京農工大学大学院 博士(工学)
2010年 シャープ株式会社入社
新規潜熱蓄熱材料「適温蓄冷材」の開発から応用商品開発
2018年 社内ベンチャー TEKION LAB発足 CEO&CTO
「適温蓄冷材」応用商品の事業化
2022年 Provecta-tech代表 技術コンサルタント
開催終了
開催日時 | 2025年6月18日(水) 受付 15:00 講演 15:30~17:00 |
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会場 | 東海大学湘南キャンパス16号館101教室 |